2024年のEICMAで発表されたヤマハ新型「NMAX125」。今回は、表や図などを活用し、各項目について深掘りした情報をまとめました。
エンジン性能

新型NMAX125は、水冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒のブルーコアエンジンを搭載し、ユーロ5+排出ガス規制に対応しています。 最高出力は9.0kW(12.2PS)/8000rpm、最大トルクは11.2N・m(1.1kgf・m)/6000rpmを発揮します。
このブルーコアエンジンは、「高効率燃焼」「高冷却性」「ロス低減」の3点にフォーカスした設計思想で、低燃費と力強い走りを両立しています。
主要諸元
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 排気量 | 124cc |
| ボア×ストローク | 52.0mm×58.7mm |
| 圧縮比 | 11.2 |
| 最高出力 | 9.0kW(12.2PS)/8000rpm |
| 最大トルク | 11.2N・m(1.1kgf・m)/6000rpm |
| 燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
| 燃料タンク容量 | 7.1L |
| 始動方式 | セルフスターター式 |
| 点火方式 | フルトランジスタ式 |
| 潤滑方式 | ウェットサンプ式 |
VVA(可変バルブ機構)
VVAは、低回転域と高回転域でバルブタイミングを切り替えることで、全回転域で優れた出力特性と燃費性能を実現する技術です。 これにより、街乗りでのスムーズな加速と、高速道路での力強い走りを両立しています。
Smart Motor Generator system
2021年モデルから採用された「Smart Motor Generator system」により、静かでスムーズなエンジン始動を実現しています。 従来モデルで発生していた始動時の「キュルキュル音」が解消され、快適性が向上しています。
車体構造

新型NMAX125は、スポーティな走行性能と快適な乗り心地を両立させるため、独自の車体構造を採用しています。
フレーム
フレームは、メインパイプ(60.5mm径)とダウンチューブ(45mm径)、そして補強材(1.6mm厚)を組み合わせた新設計です。 これにより、適度な手応えのあるハンドリングと優れた接地感を実現しています。 また、エンジン懸架レイアウトを最適化することで、振動の低減も図っています。
センタートンネル構造
NMAX125は、センタートンネル構造を採用しています。 これにより、フレーム剛性の確保が容易になり、重量物であるガソリンタンクを理想的な位置に設置することができます。 また、ニーグリップがしやすくなるため、スポーティなライディングポジションをとることができます。
サスペンション
前後サスペンションには、エンジン、フレームとのバランスを考慮した最適セッティングを施し、快適な乗り心地と自然なハンドリングを実現しています。 リアサスペンションは2段階のイニシャル調整機能を装備し、安定した減衰力と優れたクッション性を両立しました。
装備
新型NMAX125には、快適性と安全性を向上させるための様々な装備が搭載されています。
トラクションコントロールシステム
トラクションコントロールシステムは、滑りやすい路面で後輪のスリップの傾向を抑止し、安定した走りを実現するシステムです。 発進・走行時などで後輪空転の兆候が検知されると、点火時期・燃料噴射量を統合制御することで、滑らかな発進性・走行性をサポートします。
スマートキーシステム
スマートキーシステムは、キーをポケットに入れたまま、エンジンの始動やシートの開閉などができるシステムです。 これにより、キーの出し入れの手間が省け、利便性が向上します。
アイドリングストップシステム
アイドリングストップシステムは、信号待ちなどで停車すると、自動でアイドリングを停止するシステムです。 これにより、燃料消費を効率化し、燃費向上に貢献します。 スロットルグリップを回せば瞬時にエンジンが再始動し、滑らかな発進が可能です。
USBタイプCソケット
新型NMAX125は、USBタイプCソケットを標準装備しています。 スマートフォンなどの電子機器を充電することができ、利便性が向上しています。
LCDディスプレイメーター
新型NMAX125は、LCDディスプレイメーターを標準装備しています。 速度、燃料残量、時計などの情報を表示するほか、スマートフォンと接続することで、着信通知や燃費管理などの機能を利用することができます。
ABS(アンチロックブレーキシステム)
ABSは、急ブレーキ時にタイヤがロックするのを防ぎ、安定した制動力を確保するシステムです。 新型NMAX125は、前後輪にABSを標準装備しており、安全性に配慮しています。
乗り心地

新型NMAX125は、快適な乗り心地を提供することに重点を置いて設計されています。 フットボードは広く、足をゆったりと置くことができます。 また、シート高は765mmと低めで、足つき性が良好です。 これらの要素により、長時間のライディングでも疲れにくい快適な乗り心地を実現しています。
サスペンション
前後サスペンションは、路面からの衝撃を吸収し、快適な乗り心地を提供します。 特にリアサスペンションは、実走行での官能評価を繰り返し、バネ定数と減衰力のバランスを整え、優れた衝撃吸収性能を実現しています。
足つき性
シート高は765mmと低めですが、センタートンネル構造のため、シートの幅が広くなっており、足つき性は身長によってはやや悪化する可能性があります。
取り回し
車両重量は131kgで、125ccクラスとしてはやや重めですが、ハンドル切れ角が大きく、取り回しは比較的楽に行えます。
ライバル車との比較

新型NMAX125の主なライバル車としては、ホンダPCX125が挙げられます。 両車は、125ccスクーター市場において人気を二分する存在です。
エンジン性能の比較
| 項目 | 新型NMAX125 | 新型PCX125 |
|---|---|---|
| 排気量 | 125cc | 125cc |
| ボア×ストローク | 52.0mm×58.7mm | 53.5mm×55.5mm |
| 圧縮比 | 11.2 | 11.5 |
| 最高出力 | 9.0kW(12.2PS)/8000rpm | 9.2kW(12.5PS)/8750rpm |
| 最大トルク | 11.2N・m(1.1kgf・m)/6000rpm | 11.7N・m(1.2kgm)/6500rpm |
新型PCX125は、ショートストローク型のエンジンを採用しており、高回転域でのパワーに優れています。 一方、新型NMAX125はロングストローク型のエンジンを採用しており、低回転域でのトルクが強く、街乗りでの扱いやすさに優れています。
車体サイズ・装備の比較
| 項目 | 新型NMAX125 | 新型PCX125 |
|---|---|---|
| 車両重量 | 132kg | 133kg |
| ホイールベース | 1340mm | 1315mm |
| 最低地上高 | 125mm | 135mm |
| ブレーキ | 前後ディスク(ABS) | 前後ディスク(ABS) |
| タイヤサイズ | 110/70-13・130/70-13 | 110/70-13・130/70-13 |
| メーター | LCD / 3.7インチLCD + 4.2インチTFT(Tech MAX) | 5インチTFT |
新型PCX125は、ホイールベースが短く、最低地上高が高くなっています。 一方、新型NMAX125は、ホイールベースが長く、最低地上高が低くなっています。 装備面では、両車ともABSやトラクションコントロールを標準装備しています。 メーターは、PCX125が5インチTFTフルカラースクリーン、NMAX125 Tech MAXが3.7インチLCDディスプレイ + 4.2インチTFTフルカラースクリーンを採用しています。
ハンドリングの比較
新型PCX125は、アンダーボーンフレームを採用しており、軽量で小回りが利きます。 一方、新型NMAX125は、センタートンネル構造とバックボーンフレームを採用することで、高い車体剛性を実現し、コーナリング時の安定性とハンドリング性能が向上しています。
ユーザーレビュー
現行NMAX125のユーザーレビューでは、以下のような意見が見られます。
良い点
- 走行安定性が高い:
- 乗り心地が良い:
- 加速が良い:
- 燃費が良い:
- 取り回しが良い:
気になる点
- 収納スペースが少ない:
- ウインカーの音が小さい:
新型NMAX125では、これらの意見を参考に更なる改良が加えられていることが期待されます。
オプションパーツ
新型NMAX125には、様々なオプションパーツが用意されています。 主なものとしては、以下のようなものがあります。
- スクリーン:ハイスクリーン、ミドルスクリーン
- トップケース:ユーロトップケース(30L、39L、34L)
- キャリア:リアキャリア
- マフラー:PRUNUSフリーフォームマフラー、RPM ステンレスフルエキゾーストマフラー、ADIO BB-SHOOTマフラー
- 外装パーツ:ナックルバイザー、グリップエンド、レバーセット、フットパネル、サイドバイザー、プロテクションパッド
- 電装パーツ:USBソケット、USB-Cソケット
- その他:シートカバー、グリップウォーマー、ハンドルカバー
まとめ
新型NMAX125は、スタイリング、エンジン性能、装備など、あらゆる面で進化を遂げた125ccスクーターです。通勤や街乗りだけでなく、ツーリングなど幅広い用途で活躍することが期待されます。 スポーティな走りと快適な乗り心地を両立しており、125ccスクーターの中でも、特に走行性能にこだわるライダーにおすすめです。
ライバル車であるPCX125と比較検討し、自分に合った1台を選んでください。より詳細な情報を入手したい場合は、ヤマハの公式ウェブサイトや販売店に問い合わせてみてください。試乗してみることもおすすめです。

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